アテローム

アテロームの手術とその後

   

アテローム=粉瘤(ふんりゅう)とは、本来自然に剥げ落ちる垢などがなんらかの原因により剥げ落ちず皮膚の下にできた袋状のものに溜まってしまってできた良性の腫瘍です。
良性ですので放置しても問題はありません。しかし自然に治癒することはなく時間の経過とともに大きくなり、感染などにより炎症を起こしたり、炎症を起こしたまま放置することにより破裂することもあるので注意が必要です。
医師により摘出手術を勧める場合と、様子をみる場合とあるようです。

また炎症を起こした場合も、症状により抗生物質の内服で様子をみる場合と切開排膿をする場合があります。

アテロームの治療・炎症を起こしている場合

なんらかに感染しアテロームが炎症を起こしている場合、摘出手術は行えません。
炎症の状態にもよりますが、強い炎症のある状態で摘出手術を行うと、再発のリスクや腫瘍が炎症で腫れて大きくなっているので、傷も大きくなります。ですから、強い炎症を起こしている時は抗生物質の内服や、皮膚を切開し、膿を出す処置(切開排膿)を行います。

この処置をすることで、痛みも軽くなりますし、破裂のリスクもなくなります。
炎症を起こした状態で放置すると最終的には破裂するので、その前に処置を受けると安心だと思います。

切開排膿は、極力小さく切開し、専用の器具で溜まった膿などを掻き出します。
しかし、これたけでは完全に取りきれず、再発するリスクがあるので数か月後に改めて袋ごと全部取り出す「摘出手術」を行います。

摘出手術

アテロームが炎症を起こしておらず、大きさも巨大なものでなければ、一般的に局所麻酔で摘出手術が受けられます。
病院により、受診当日に手術が受けられる場合と、後日改めてという場合とがあります。

手術の流れは、皮膚の切開する部分をペンで印をつけます。皮膚の切開する部位に麻酔の注射を打ちます。数分そのまま待ち、麻酔が効き痛みを感じなくなったことが確認できたら、皮膚を含め袋の摘出を行います。摘出が終わったら、電気メスなどを使用し止血をし、切った部位を縫合し終了です。

術後とケア

アテロームの摘出手術の時間は、腫瘍の大きさにより異なりますが、15分程度と言われています(状態により変わります)。術後1~2時間は麻酔が効いているので痛みはありません(感じません)。麻酔が切れてからも痛みは少ない人が多いようですが、念のため痛み止めの内服を処方してもらえると安心ですね。

傷の状態により変わりますが、およそ1週間抜糸します。抜糸の時は痛みはほとんどありません。抜糸後、キズあとをよりキレイに治す為に、術後にテープを貼ることもあります。
このテープを貼ることにより、皮膚に緊張がかかってキズの幅が広がることを抑えたり、日焼けによりキズが目立ちやすくなることを防ぐことができます。
切開は最小限で袋を取り出すので、傷跡は小さく目立ちにくいです。アテロームが小さいうちに摘出することで、傷跡も小さく済みます。

摘出手術を受けるか受けないかは、本人次第ですが、将来的に受けるのでしたら腫瘍が小さい時に受ける方がいいでしょう。

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