アテローム

アテロームとは~特徴・その他の吹き出物との違い~

アテロームとは

脂肪の塊のように思われることが多いアテローム(粉瘤・ふんりゅう)とは、実際は脂肪の塊ではありません。皮膚の下にできた袋状のできもののことをいいます。その袋の中に、角質や皮膚の老廃物などが溜まっています。
本来自然に剥げ落ちるはずの垢や皮脂が袋の中にたまってしまったことによってできる良性の腫瘍です。

小さいものですとニキビと間違えやすいものもありますが、毛穴のように見える黒い点がひとつオヘソのようなものがある場合、それはニキビではなくアテロームの可能性があります。
袋の中に溜まった角質や皮脂の老廃物は袋の外に出ることはできないので、次々とたまってしまいます。ですから、時間の経過とともに少しずつ大きくなります。
大きさは小さいもので数ミリ、大きくなると数センチの半球状のしこりになります。

アテロームの特徴

性別や年齢は関係なく、小児から成人まで、男女問わず誰もができる可能性があります。

できる場所も特に決まっておらず、頭の上から足の先まで、皮膚がある場所であれば、どこにでもできる可能性があります。しかし顔や首の後ろ、耳の後ろや背中にできやすい傾向があります。
ニキビのようにも見えますが、できものの中央に黒い点(オヘソ)があります。
ケガをしたり、手術などがきっかけとなりできることもあります。

アテロームの色は、初期段階では白色~肌色です。大きくなると黄色・黒色・青色などに変化することがあります。このように色が他の皮膚疾患と異なることが多いので診断がつくことが多いようです。

脂肪腫とアテロームの違い

アテロームが角質や皮脂が溜まったものに対し、脂肪腫は皮膚の下に脂肪細胞が増殖してできた脂肪の塊のことをいいます。見た目が似ているので素人である私達にはわからず、アテロームのことを「脂肪の塊ができた」と言い受診してしまうことが多いようです。

しかし原因が全く違います。
手術によって摘出したものを見ますと、脂肪腫が黄色のようなものでアテロームは紫色がかったものです。摘出したものを見ると素人の筆者でも別物ということが判断できました。

早めに受診を

最初は小さな吹き出物で、ニキビと勘違いしてしまうかもしれません。

しかしニキビとの大きな違いは放置しておいても自然に治らないということです。
稀に破裂し内容物が出たとしても再発を繰り返すことが多いです。

何回も同じ場所に吹き出物ができる場合や、なかなか治らないばかりか大きくなっていくものの場合はアテロームの可能性があります。
炎症を起こしてしまうと治療も困難になるので、気になる場合は早めに専門医を受診しましょう。

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